■登場人物



九条鴇久 − くじょうときひさ

 高校を卒業してからすぐに就職し、二年前に失踪した父の代わりに働き母と共に二人で生活
を送っていたが、ある日突然母を殺害された事によって自然覚醒し、全ての理を自在と成す全
能の魔法を得る。
 異変を感じ取り結界を張っていた火色綾によって保護され、その力の在り方、御し方を教わ
り、そのまま彼女の経営する店で従業員として雇われる。

 火色から貰い受けた封具である指輪により力を完全に封じ込めたことにより、それつけてい
る限りは力を使用することは出来ない。

 雑用として火色の店で、住み込みで働いている。



火色綾 − かじきあや

 極度の面倒臭がり。本人曰く二十台後半、しかしてその実態は三十路を直前に迎えるクール
ビューティー。男勝りの言葉遣いに腕っ節、だが人並みに恋愛はしたい。彼氏は随時募集中。

 魔術の腕と知識は一級品。攻性魔術に長け、その界隈では戦闘分野において右に出るものは
無いと謂われる。身の内に神獣である火竜を宿しており、戦闘時はそれを召還して戦うことも
あるが、あまりに強すぎる為張り合いが無いと本人は火竜の召還を嫌う。本質の魔術は焔。

 あらゆる分野の魔術を高いレベルで使いこなすが、面倒臭がりな性格が影響してか、本人曰
く結界や探知、呪詛の類を苦手としているらしい。



詩崎夜 − しざきよる

  天真爛漫でとにかく明るいドのつく馬鹿。ネガティヴな過去はポジティヴな今によって洗
い流すモノ!と言っているが、建前であった馬鹿っぽさが地になりつつある。
 境遇の似た九条に一方的なライバル心を燃やす。

 無意識のうちに自然覚醒、因果の自在を得る。
 火色から貰った封具により力の流れを制御し、覚醒初期のような無軌道な行使をすることは
無くなった。九条が貰ったそれとは違い、こちらは魔力の垂れ流しを抑えるモノであり魔力を
掻き消すものではない。
 


鬼島陽心 − きじまようしん

 警察官。ある事件をきっかけに火色綾と接点を持つ。
 好きなものは焼肉。嫌いなものは魔法使い。度々不可思議な事件が起こる度、火色を訪ねて
くる。




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